簡単にわかる航空券

初めに:
 航空券の安全度と料金
個人で旅行に行く時、航空券をどう買おうか迷います。
あっちこっち調べると同じ日程なのに料金が違う事がありますし、
支払いの方法や航空券の受け渡しも違うし、さてどうなっているの?
旅行会社も、航空会社も経営がよくないとも聞くし
間違いなく希望の航空券が確実に手に入るのでしょうか。

料金は安い方がいいし、でも確実で安全な方も必要です。
さて、どうすればいいのでしょう?・・・では、続きをお読み下さい。
仕組みが理解できると自分はどれを選べばいいか、わかってくると思います。

航空券購入の前に少しお読み下さい。

◎下記に記載されています航空券クラスの情報は古いものです。
新しい航空券予約クラスはご自分でお調べ下さい。 ごめんなさい。
現在、一般の方が無料で予約クラスや料金・残席数を確認する方法が
ほとんど無くなってしまいました。04/Mar/2019

航空券の仕組み:
海外旅行代金で一番大きな部分を占めるのが航空券。
それでは航空券はどんな仕組みで出来ているか知っている?
普通に使うエコノミークラスの航空券を簡単に説明しましょう。
エコノミークラスは大勢の人が乗っています。
しかしどの人も同じ航空券で乗っているのではありません。
同じエコノミークラスのサービスなのに運賃は沢山あります。
どの位あるかユナイテッド航空を例にお見せしましょう。

United Airlines 8230 成田発 ニューヨーク行き 予約画面です
Boeing 747-400  11:00 NRT発  9:30 JFK着
F2 C7 D7 Y9 B9 M9 H9 Q9 V9 S0 W0 T9 K9 L9 A2
As low as $591.04 for this leg (based on round-trip)
上の表の太字が航空会社が持っている座席のクラスです。
F、Cはファースト・ビジネスです。(UAは不確実ですがA,D,WはFFPの席)
斜字の部分がエコノミークラスです。
ユナイテッドは実にエコノミーだけでY B M H Q V S W T K Lと11クラス料金を持っています。
後ろの数字はコンピューターに表示された予約可能な残席数です。
座席のクラスは全て料金が違い、左側から高く右が安い席だといわれています。
この料金クラスが違っても機内では全てエコノミーとなります。

参考:NWはJ9 C9 Z9 Y9 B9 M9 Q9 V9 K9 となります。
  Jは正規料金のC、CはディスカウントのCです。
  それ以外の表示クラスY B M Q V KはYエコノミーです。

このUA料金(チケットクラス)の区別は次のようになります。
1.正規公示料金:Y とてつもなく高い。日程や使用航空会社の変更は自由。
2.政府認可公示料金:B、M、H 航空会社で買える割引チケット
  予約時期や日程の変更等が自由とかで料金が異なります。
3.一般格安運賃:Q〜Lまで。一般に格安と言われるものです。
  基本的には団体運賃の適応を受けますが個人客も使用しています。
  料金の違いや航空会社内でのお客の扱いに違いがはありますが日程の変更不可などは同じです。

この格安運賃の中でもまた、幾つか違いが出ます。
その一つは販売する会社の事情によっても違ってきます。
同じクラスでも大量に販売できる会社と少ししか扱えない会社では販売料金にも違いが出てきます。
販売会社の事情で安く売る時もあります。
一度、購入後のご自分のチケットのクラスを見て下さい。(ツアーでも)

なぜ、航空券の料金は違うか?
この答えは簡単です。

航空券は生物(なまもの)と一緒です。
出発日という賞味期限が切れると何の価値のない物になってしまいます。
また、どうしても必要な人には高く売れます。この二つが料金の原則です。

なぜ、高いYという料金があるかというと急用で外国に行く必要のある人はどんなに高くても買ってくれます。
航空会社はその人用にぎりぎりまで席を空けておきます。
また、何ヶ月も前から予約してくれる人には比較的安く席を売ります。
これが通常言う団体席(ツアー席)です。
出発間際になって席が余っていると航空券販売会社はその席を段々安く売り始めます。
これが間際のバーゲンチケットです。
航空会社は空席を飛ばしてもお金になりませんからこれを認めています。
また旅行会社も仕入れを返却するより売りたいと思惑が一致するのです。

航空券は何時が買い時?

目的によって違います。

だれもが行きたい時期:
この時期の旅行は料金に納得さえいけば出来るだけ早く購入。
先ほどの原則からいけば買い手はいくらでもいますから遅いと予約も入りません。

暇そうな時期:
予定がはっきり決まっているのなら早いほうがいい。確実に出発日を押さえられます。
何時でも休みが取れる。またバーゲンチケットの情報ルートを持っているなら待ちます。
ただし待ちすぎて席が取れない事もあります。

仕事で出発:
出発が決まった時点で取れる物を押さえます。
時期がよければ安い旅行会社(直前まで予約可の格安券もあります)。
または直接航空会社で予約を取ります。

安いなりのリスク:

航空券は手に入れてしまえば使い勝手の善し悪し以外は同じです。
ただ、入手前までは「○○の旅」社の様な問題はあります。
絶対にイヤな人は航空会社から直接買いましょう。
先ほどのユナイテッドでは政府認可運賃として「GO,USA」を販売しています。
このシリーズは幾つかあり前売りの「USA14」等は格安チケットより多少高い程度です。
ノースウエストでも「ワールドバリュースーパー」という格安並のチケットを直接販売しています。
ほとんどの航空会社は格安の政府認可運賃を設定しています。
下に各航空会社のリンクがあります

それでも:どの値段で購入しようとエコノミークラスのサービスは同じです。

格安航空券のルール:
1.出発日、帰国日が決まっていて原則として変更できない。
2.払い戻し不可。
3.他の航空会社へ振り替え不可。(欠航とかの時は何とかしてくれる?)
4.キャンセル手数料が高い。
5.最低滞在期間と最長有効期間が決まっている。

格安航空券は予定がしっかりと決まっている人には何の不便も感じないお得な航空券です。
ツアーで使用される航空券はこの種類です。
自分の都合で乗り遅れたり、早くまたは遅く帰る時などはこの航空券本来、無効になってしまいます。

おわりに:
さて、どうにも結論のでない歯切れの悪い項目になってしまいました。
私はアドバイスできても皆さんにどうしなさいという問題ではありません。
安いのが好きな方も少々の費用の違いならなら安全を重視される人もいます。
私の旅行歴では直接嫌な目にあっていませんがスレスレは何回か経験しています。
いずれのケースも当時一番安い旅行会社でした。
私は最近,大きな会社や直接航空会社を利用するようにしています。

ただ、海外旅行に行く前から「ドキドキ」しなくてはならないのは
絶対に日本の運輸行政が消費者サイドに付いていないと言えます。

renew:03/Feb/2003

絶対に安心して航空券を買いたい方は航空会社で買える格安券をどうぞ

デルタ航空
ユナイテッド航空
日本航空
全日空
ほかの航空会社でも正規の格安券を扱っています。

旅行会社でも購入できますが安全度はその旅行会社の程度になります。

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