上手な海外旅行保険の入り方

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お知らせ 20th/Oct/01

2001年9月テロ事件以降、いくつかの日本系保険会社は
テロ等関連事件事故とアメリカ系航空会社搭乗中に対して補償をしない事があります。
このテロなどに遭遇する可能性は著しく低いものですが万が一の用心が保険です。
加入前またはカード附帯保険などテロ事件などが保証になるかよくご確認下さい。

     海外旅行に行くとき必ず旅行会社に海外旅行保険いかがです?と聞かれます。
     海外旅行保険とは何でしょう。
     海外旅行保険はあなたが海外旅行中に起こった支障を補償してくれる保険です。

この保険で、補償できる事を並べます。
1.海外旅行中に起こった事故や病気での死亡時、遺族へ補償されます。
2.海外旅行中に起こった事故や病気での医療費を補償します。
3.海外旅行中に起こった紛失や盗難に対して補償してくれます。
4.海外旅行中に他人に与えた損害に対して補償してくれます。
5.海外旅行中に起こった事故や病気になった人への救援を補償してくれます。

上の1〜5までがセットになったものを一般に海外旅行保険と呼ばれています。
本当は海外旅行保険は海外旅行中の事故死亡が主保険でその他のものは特約保険です。
その他に特約保険としては危険なスポーツなどをする人への特約や
レンタカーを運転する人の自動車保険、保険会社が認めた理由で旅行を事前に中止したり
または旅行中に急な用で帰国するときの費用を補償するものがあります。

海外旅行保険は必要か?
ほとんどの人は海外旅行保険のお世話になることはないでしょう。
しかし保険は万が一の時のためです。
はっきり言って絶対必要です。
海外ではだれも助けてくれません。日本大使館も日本政府も何らの援助をしてくれません。
無駄なように見えても必ず加入していきましょう。

クレジットカードに付帯する保険
多くのクレジットカードに海外旅行保険が付帯するようになりました。
しかし、それで安全ではありません。必ず確認しましょう。
自動付帯ですか?         (カードによっては旅行代金をそのカードで支払う条件があります。)
補償金額は十分ですか?      (補償金額が少なく十分な役に立たないものがあります。)
沢山のカードを持っているから安心。→事故死亡は合算できません。
お手持ちの一番金額の高いカードの補償になります。
治療費用は一社に請求する時、他の保険にも加入していると申告すると
その合計まで加入各会社で按分して支払ってくれます。
治療費用等の保証サービス(現地の提携診療施設へ保険会社から支払の保証をしてくれるシステムです)がついていますか?
付いていないと自分が全額現地で支払をして必要書類を貰って日本で請求しなくてはなりません。
クレジットカード付帯保険はほとんど病気死亡は補償されていません。
  もし不安がある時は追加で保険が必要です。

上手な海外旅行保険の入り方:
海外旅行保険はセットを買わされます。しかしその必要は少ないと思います。
普通海外旅行保険で一番役に立つのは病気の治療費、次は事故の治療費です。
更に、持ち物に対しての保険、他人の器物への賠償保険。
主保険の事故死亡や病気死亡保険の支払は大変希なものです。
海外旅行保険はセットでなく必要なものを必要な金額かけるバラ掛けができます。
この方法ではクレジットカード付帯保険の足りない部分を買い増すとか 不安な部分を重点的に加入する事ができます。

保険掛け金は必要なものだけ加入するのですから大変安くできます。

具体的に:
事故死亡保険は必ず入る必要がある主保険です。(これに入らないと他の保険が買えません。)
この金額は自分がどの程度の価値があるか自分で判断して下さい。(使うことがない保険です)
病気死亡は任意でかけられます。(これも使用することは少ない)

一番重要なのは治療費用です。最低200万円。できれば500万円加入して下さい。
地域によっては病気の治療費が高いところがあります。
また医療水準が低くよい治療をして貰うために搬送費用が必要な事もあります。
これにはヘリコプターや特別な飛行機のチャーター代とか
付き添いの医師の費用とかが含まれ莫大なお金がかかります。
また、交通事故など治療費も大変なお金がかかることがあります。
日本の医療保険は海外では一切補償されませんので帰国までは海外旅行保険が頼りです。
この治療費用は十分に加入される方がよいでしょう。
他の保険は掛け金も安く設定されています。必要な額入って下さい。
持ち物等が補償される保険は持っている物の時価しか補償されません。
自分の持ち物がどれくらいか合算して決めます。
保険は多く入っても絶対にお客が得をする事がないシステムになっています。

<追補>28/Mar/2009 最近、私がお勧めしているのは「旅行遅延特約」です。
航空会社が遅延や欠航の時にホテルや食事など補償をしてくれないケースが増えています。
このとき、6時間以上の遅延に対して補償してくれる特約です。

A社の特約は6時間以上の遅延で
宿泊がない時、 1万円
宿泊を伴う時は 3万円を 一律に補償してくれます。
*航空会社による遅延証明と食事代や交通費・宿泊費などの書類添付は必要だそうです。
これに入っていると万が一の時に安心ができます。
現地のホテルの一泊分が無駄になったのも補償の対象です。
遅延特約は出発の2日以上前に申し込むのが条件です。
(保険各社によって支払い条件は違います。最高限度内の実費補償が一般のようです。)
いわゆるバラがけ保険ではいると安く補償が得られます

さらに・・・「携行品補償特約」も・・・
航空会社が預かり荷物の破損について補償が大変渋くなっています。
ほとんどの航空会社ではハンドルやキャスターなど露出部分の破損は補償してくれません。
荷物やトランク破損は補償無し免責で済まされる事が増えているようです。

航空会社は破損証明を書くから携行品保険で修理するようにと言います。
できればちゃんと交渉して航空会社に修理させるのが一番ですが
ダメなときは携行品保険を使いましょう。

この場合は3000円自己負担で修理費用はほとんど出してもらえます。
全損の場合は購入代金から使用期間によって償却された時価が補償金額です。
著しく古いものなどは時価がわずかという事もあります。
そんな時は無理でも修理見積もりを出してもらい保険会社に提出する方が得の時も?
また修理の輸送費などは補償外の保険会社もありますので修理の依頼先も選ぶ必要があります。
地元の代理店などに頼むと輸送費も含めて修理代として請求を出してもらえます。
(トランクなど嵩だか品は送料が高いです。)

保険会社は本来加入している保険全部で按分して補償します。
必ず加入保険やクレジットカードの有無を聞いて来ます。けっこう面倒です。
他の保険(クレジットカード付帯も含め)を所持して持っていないと答えると虚偽申告でまずい?です。
「わからない、知らない」と答えるといちおう虚偽申告にはならないかも・・・

 

おさらい:
海外旅行保険は必ず入りましょう (例:6日までの標準金額)
金額は死亡保険は必要額、例1000万円(事故:460円、病気:500円)
病気治療保険は     最低200万円  (570円)できれば500万円(1430円)
事故治療保険は     最低200万円  (220円)できれば500万円(670円)
携行品保険は          20万円以上(500円)持ち物の価値で
救援費用は           500万円以上(270円)
賠償保険            5000万円   (30円)

    よく見て下さい。使われる保険は高くめったに使われない物は安い。
   ですから使う可能性の高い物を十分に入るのがコツです。

覚えておく事:
海外旅行保険は出発日自宅を出た時から適応になります。
空港で加入するのでなく先に入っておきましょう。
空港までの障害に対応できます。
帰りは帰宅時までですが病気は48時間後までに医師の診察を受けると補償されます。
(海外で具合が悪くなったと申告が必要です)
加入前に海外でのアシストサービスの状態を聞きましょう。
保険会社は読めないような小さな字の契約書をくれます。
面倒ですがよく読んで下さい。
保険会社の担当によく聞いて下さい。
聞いてもわからないような社員教育のよくない会社は
もし本当に必要な時、十分な対応ができませんのでやめた方がいいでしょう。

もう一度加入前によくパンフや契約書を読んで下さい。
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条件等は各会社で異なります。
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