アメリカ国際線から乗り継ぎ方


日本からアメリカに行く時、直行便が乗り入れている都市は意外と少ないです。
西海岸:
シアトル・サンフランシスコ(サンノゼ)・ロスアンゼルス・(ラスベガス)など

中部:
ミネアポリス・シカゴ・デトロイト・ダラス・ヒューストン・(アトランタ)など

東海岸
ニューヨーク(JFKとリバティ)、ワシントンDCなどです。

アメリカの殆どの都市は直行便で行くことができません。
直行便のある都市でも航空会社が違えば乗り継ぎますし、
また満席などで直行便に乗れず乗り継ぐ事もあります。

乗り継ぎは難しくないです。
あらかじめ手順を知っておくとさらに楽です。
アメリカ国内線への乗り継ぎ手順を簡単にお話します。

準備:
日本の出発空港とアメリカのどの都市に行きたいかと期日・期間を決めて下さい。
成田発では上記直行便のある都市に行くのであれば迷わず直行便のある航空会社を選ぶ事をお勧めします。
関空や名古屋など発ではほとんど乗り継ぎになります。
名古屋発ノースウエスト航空のようにデトロイトからの乗り継ぎの時は
アメリカ西海岸都市への料金は逆行のため割高になり時間もかかります。
このような時は成田発を検討される事も重要です。

また、好みとかマイレージの関係で航空会社を選びたい時は
航空会社の予約センターや予約サイト、旅行会社にその日程にあう便と
適当な料金があるか確認して下さい。
航空会社では自社便または提携便で旅程と料金を教えてくれます。
予約サイトや旅行会社などでは別切りの接続を提示される事もあります。
(例:成田〜ロスアンジェルス間をシンガポール航空でその先は他社でとか)

ポイント:
慣れないうちは同じ航空会社便を頼む方が楽です。
航空会社にこだわらなければ国内線の接続便を多く持っている航空会社がいいです。
もし到着空港から希望地まで1日2便しかないと万一乗り遅れると大変な時間待ちます。
次の便が満席だったりすると・・・それ以降の旅程はメチャメチャです。
アジア系の安い運賃にアメリカ国内線分を買い足すのが安いとは限りません。

航空券の購入:
できれば同じ航空会社で接続できるよう購入してください。
国際線とアメリカ国内線が別になる時は国際線航空会社または旅行会社に
国内線の乗り継ぎがあると言うリマークを入れてもらうようお願いして下さい。

チェックインの時:
同社便で接続する時はチェックインカウンターで到着地までの搭乗券を出してくれます。
また機内に預ける荷物も到着地までのタグをつけてくれます。
同社便でも乗り継ぎまでの待ち時間が6時間を越えると現地で搭乗券をもらう事があります。

他社便に乗り継ぐ時も乗り継ぎの航空券を提示して下さい。
荷物だけは到着地までのタグをつけてくれる事も有ります。

最近のご注意:
アメリカでは荷物の保安検査のため持ち主の了承無く開封される事があります。
もし鍵をかけていると必要であればこれを壊しても検査をする事があります。
この場合,だれもこの損害の補償をしてくれません。
チェックインの時,荷物に鍵をかけていいか必ず確認して下さい。
(2004/1現在、荷物に鍵をかけないで下さいと言われる率が高いです。)

アメリカ乗換え空港に到着の時:
どの場合もふつうに最初の到着空港でアメリカ入国審査を受けます。
荷物が目的地までのタグが付いていてもついていなくても最初の空港で荷物を受け取ります。
荷物を受け取り後、最初の到着空港で税関検査を受けます。

☆荷物が目的地当てになっており、乗り継ぎの搭乗券を持っている人。
税関検査後、目的地まで荷物タグのついている人は税関出口近くにある
バッケージ・リチェックインカウンターで目的地まで荷物を預けます。
(この際、最近は荷物の安全再検査が必要ですので施錠など係りの指示に従って下さい。)
現地の係員に聞くか空港内案内板で、出発ターミーナル、搭乗ゲート番号、時間を確認して下さい。
国内線も保安検査に時間がかかる事があります。
かならず、現地時間を確認して遅くても30分以上前には搭乗ゲートに行ってください。

*ノースウエストからノースウエスト提携(コードシェア)の
アメリカウエストやアラスカ航空などに乗り継ぐ場合、
成田で発行された搭乗券では搭乗できません。
ゲート前カウンターでその会社の搭乗券と引き換えて下さい。
チェックインカウンターで引き換えもできますがゲート前の方が空いています。

☆別会社に乗り継ぎ、荷物タグは到着空港までその後の搭乗券も無い人
税関検査後、自分で荷物を持って乗り継ぎ航空会社のターミナルカウンターまで行きます。
チェックインカウンターで国内線のチェックインをします。
再度機内預けの荷物の検査を受けます。
搭乗券をもらい保安検査を受け30分以上前に搭乗ゲートに行きます。
(機内預けの荷物が無い時はそのまま搭乗ゲートでチェックインができる事が有ります。)

大きな空港では各ターミナル間距離が大変長く徒歩では無理な事もあります。
事前に乗り継ぐターミナル名を確認して移動方法を覚えておく事が大事です。
(場内循環バスや、モノレール、トラム、動く歩道などがあります。)
搭乗ゲートはしばしば変更になります。時間の変更も珍しくなく起こります。
こまめにチェックをして下さい。

目的地到着後:
機内預け荷物の無い方はそのまま出口EXITに向かって下さい。
荷物のある方はバッケージクレームに行って自分の荷物を取って下さい。
・・・どちらもそのご何の手続きも要りません。

カナダ・メキシコへ短期旅行してそのままアメリカに戻って日本へ帰る時:
到着空港で上記と同じように入国手続き、税関検査を受けます。
その後も手続きは国内線と同じで荷物のリチェックインをして
目的地までの出発便の搭乗ゲートに向かいます。
アメリカ入国時の緑色のカード(ビザウエーバーフォーム)はそのまま持って 出国します。
機内で到着国の入国カードをもらい記入しておきます。
カナダ・メキシコへの入国は普通の人は驚くほど簡単です。

カナダからアメリカへの再入国はカナダの空港でアメリカ入国審査と税関検査を受けます。
税関申告書は必要ですがアメリカ入国時の緑色のカードは有効です。

カナダ・メキシコからアメリカに戻らない時にはアメリカ出国時、航空会社の職員に緑のカードをわたします。

アメリカからの帰国時:
搭乗する航空会社の職員にチェックインの方法を確認して下さい。
国内線カウンターでチェックインする時と国際線カウンターの時があります。
(特に地方空港では国際線チェックインカウンターが無い事も有ります。)
同じ航空会社の時は日本まで通しの荷物と国内線・国際線の搭乗券を発券してくれます。

別な航空会社で乗り継ぐ時は乗り継ぎ便の航空券も提示して下さい。
荷物だけ通しタグをつけてくれる事があります。
もし、駄目と言われた時は乗り継ぎ空港で一度荷物をもらい、
再度、国際線航空会社のチェックインカウンターに並びます。
預け荷物が無い時は国際線航空会社の搭乗口カウンターでチェックインもできます。

事前に確認する事:
到着空港の到着ターミナルと乗り継ぎ航空会社のターミナル
そのターミナル間の移動方法 
乗り継ぎに必要な充分な時間があるか

到着時空港でする事:
現地時間の確認(アメリカ国内では最大4時間の時差と夏時間時期があります。)
乗り継ぎ便のターミナル・出発時間・搭乗ゲート番号 移動方法
便のステータス⇒キャンセルとか遅れなど
国内線は30分前には必ず搭乗ゲートにいる事。

注意事項:
現在アメリカ空港内搭乗区域にはパスポートのようなID(身分証明書)と
搭乗券または航空券がないと入る事ができません。
チェックイン、保安検査時、搭乗時など提示が必要です。
大事なものですが出せるよう準備はしておきましょう。

おしまいに・・・
国際線からアメリカ国内線への乗り継ぎは簡単です。
しかし日本からの到着空港が大変広くターミナルが幾つもあったり
なれないチェックインや言葉習慣の壁、日本には無い国内での時差
・・・定刻通りが当たり前でない航空会社(改善されてはいるのですが)
トラムや空港内循環バスの利用法を知らない不便をしたり。

でも、やってみると意外と簡単! 
なれないうちはできるだけ同じ航空会社を使ってみるといいですね。
同一会社の方が費用的に安い事もおおいです。

地方の町を含めてアメリカ旅行をぜひ、楽しんで下さい。

ここに書かれた事の正確性と責任について
掲載されていることは筆者が最近,自分で体験したことです。
全て正確かと言われるとそうではありません。
おおまかな流れとしてお読み下さい。

航空会社によっても空港によってもその時の係員によっても
また時期によっても取り扱いが異なる事もあります。

正確な事は航空会社に直接お問い合わせ下さい。
どんな回答が返ってきても100%信用できるかは不明です。
現実には現地に行ってみないとわからない事も多いです。

23/Apr/2003 とても古い情報です。ご承知下さい。
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